人逝きて

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仕事で7年間お付き合いさせて頂いた方が亡くなられた。
まだ57歳という年齢で闘病3年余の果ての逝去であった。
本当に穏やかでいつ接しても心の和む人であった。

葬儀の折にお嬢さんが涙しながら「お別れの言葉」を語っておられたが、やはり家庭に於いても仕事に於いても虚飾のない素晴らしい人だったのだなと実感させられ涙が溢れた。
何故こんな良い人が早く旅立たねばならぬのかという理不尽さを覚える。

お嬢さんが語られた中で、「誰にでも公平で優しい父であった」という言葉が強く心に残るが不平や批判的なことを一切語ることのない人でもあった。
そんな処にも人間として持つ奥行きの深さが偲ばれてならない。

今、リビングのテ-ブルの上で白菊や黄色い可憐な花々が咲きかけている。
日頃葬儀で生花を頂いて帰ることもほとんどないが白菊の小さな蕾を目にして「花の咲き続ける限りは故人との間にまだ現実の時間を共有できるのではないか」という思いが突然込み上げてきた。

「一期一会」という言葉と共に故人がもたらしてくれたものを静かにかみしめる時間が流れ続けている。

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