遥かな地の歌人

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故郷の市の広報が月初に市のHPにUPされる。
「お悔やみ」欄は毎月チエックしてしまう。
育った集落の懐かしいお年寄りの方々の名前や、知らずとも自分と同年齢の人たちの名前を目にすると、様々な思いが胸を過る。

アメリカの刑務所に殺人罪で拘置される中、朝日新聞の「歌壇」欄に投稿している郷隼人氏が先日こんな歌を寄せていた。
   囚われて両親(おや)の死目に会えもせで
     歌詠むなどと我は愚か者

私は、彼の歌集や作品から彼が自分とほぼ同じ年齢で薩摩半島の南の、ごく近い所で育った人であるということを確信している。

市町村合併で市の広報も、より広範囲な人たちの訃報を伝える内容となっている。
名は知らずとも私が眼で追った鬼籍簿の中に彼の両親たちの名前もあったことを想像すると毎回のことながら彼の身にふりかかった運命というものを思わずにいられない。

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