菜の花

大相撲も大変だ。
観る者をして漠然とした疑心を抱かせ続けていたものに対し明白な証拠が出てしまった。
力士達の携帯の破壊、提出拒否等の報道もあり泥沼化しそうだ。

今回の八百長騒動に噛みついた石原慎太郎が過去にも八百長を指摘した折、大作家であった船橋聖一より「石原君、相撲には『物の哀れ』というものがあるんだよ」と諭されたらしい。
その一言で八百長の存在することを確信したらしいが、出来レ-スを見せられた上、それに対する解説、力士インタビュ-等を日常聞かされていることを思うとやはり腹立たしい。
時間はかかっても大掃除して欲しいものだ

西伊豆の小さな集落。夏は海水浴客で賑わう処だ。
海の近くに拡がる畑には菜の花が満開。
北国は近年珍しい大雪なのに温暖な地の有難さを思う。

香の強い花の中の小道を歩いているとソフイアロ-レンの演じた「ひまわり」のワンシ-ンの中にいるようでなんとも言えぬ高揚感を感じてしまう。

春の息吹に触れた後は南沙織の「早春の港」を口ずさみつつ家路へ。
生ある限り春の歌はこれに尽きる気がする。
「八十近い爺さんが歌ってもこれはこれでお洒落じゃないか」と独白しつつご満悦である。

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